あくまで『非親告罪』化が海賊版対策にのみ発動されることを強く望みます!!

現在、政府は『海賊版対策』と称して、著作権法の『非親告罪』化を目論んでいます。

 
しかし、この『非親告罪』化は、本来の『海賊版対策』という目的を逸脱して司法機関の自由裁量で表現を合法的に取り締まる、表現の自由に重大な脅威を与えるのではないか?と疑問が出ています。

↑のBlogの方の意見に対して、『あくまで海賊版対策の一環で、これが全ての著作物、特にパロディ同人などに拡大すると考えるのは杞憂じゃないか?』と思われる方もいるでしょう。
しかし、忘れてませんか?
古くなった家電製品の市場からの排除を目指すはずが、いつの間にかビンテージ楽器やレトロ家電の中古販売の禁止にまで拡大したPSE改正法問題
たった数十万枚程度の還流邦楽CDの流入阻止が目的のはずなのに、なぜか洋楽CDの並行輸入・個人輸入も禁止になった改正著作権法問題

今回のこの『非親告罪化』の議論も、法改正の過程でいつのまにか『海賊版対策』という枷が無くなって無制限に適用される可能性は充分にあるのです。
 
だいたい、この問題を『杞憂』と思ってる皆さん、是非政府系サイトでちょっと調べてください。
『何が海賊版か?という定義についての記載が見つかりますか?』
 
自分がネット上で何気なく書いた一言が、警察の勝手な解釈で、ある日突然逮捕される日が来るかもしれないのです。
例え原著作者が『まぁこのくらいだったら問題ないよ〜』って笑ってくれても、司法機関が著作権侵害!と判断すれば容赦なく犯罪者になるのです。
こういった不安を、ネット上で活動している全ての人が負わなければならないのです。
著作権法の『非親告罪』化とは、そういうことなのです。
 
何を言いたいかというと、これは決してスルーして良い話ではないということです。
 
もちろん海賊版対策は重要な問題でしょう。
非親告罪』化が、あくまで海賊版対策にのみ発動されることを強く望みます。
無制限な『非親告罪』化に、断固として反対します。
 
そして、この問題がアヤシイ方向に向かわないように、議論を見守って行きたいと思います。